グローバル・ インテリジェンス

2020年下期 投資環境見通し

 

 

 

 

 

 

回復への道のり

 

私たちがこの半年間に歩んできた道のりは、過去には想像することもできなかったような波乱に満ちたものでした。投資家が世界的なパンデミックの拡大を急速に織り込もうとしたことや、各国政府の指示により経済活動が停止したことを受けて、第1 四半期の市場は急落し、その後、第2 四半期に入ると急激に回復を遂げました。上昇を牽引したのは、さまざまな景気刺激策や、景気回復の兆し、そして治療薬の発見に対する期待でした。四半期ベースで見た年初来のS&P 500 株価指数のパフォーマンスは、過去20 年間の最低と最高を記録しました。

マニュライフ・インベストメント・マネジメントのグローバル・チーフ・エコノミストのフランシス・ドナルドによれば、このかつてない経済と市場への逆風はまだ始まったばかりであり、今後3 つの段階の回復を想定しています。パンデミックを背景に、足元のマクロ経済トレンドや利回り追求の動きは加速することが予想されます。カナダ債券チーム・ヘッドのロシャン・ティルおよびグローバル・マルチ・セクター債券チーム・ヘッドのダニエル・ジャニスは、世界各国の中央銀行による前例のない介入により債券投資のリスク評価がいかに困難となっているか、また投資家がどう対処すべきかを取り挙げます。

すべての危機がそうであるように、足元の危機にはチャンスも潜んでいます。パンデミックによって加速したトレンドや、サステナブル投資に対する世界的な注目の高まりは、その例と言えるでしょう。本号では、カーボン・オフセット市場の拡大がいかに森林投資にとってプラスとなりうるかを解説しています。

リスクは大きく、不透明な点は多いものの、私たちは市場がこの先ある程度落ち着きを取り戻すとの見方を維持しています。不確実な道を進む時の最善の備えは、常に物事を冷静に見据え、長期的な視点を持つことです。

本号「グローバル・インテリジェンス」が、ご参考情報として、皆さまのご運用の一助となりましたら幸いです。

クリストファー・コンキー 

グローバル・ヘッド、伝統資産部門
マニュライフ・インベストメント・マネジメント
CEO 兼 CIO

ステファン・ブリューイット

グローバル・ヘッド、プライベート・アセット部門

アセット・アロケーション・チームの見通し

Chart of the asset allocation team’s six-to-twelve month view on various asset classes, as of July 21, 2020. Moderately overweight on U.S. equities, emerging-market equities, European equities, and China equities; and moderately underweight on equities in Japan and Canada. In terms of fixed-income assets, the team has a moderately underweight rating on government bonds from the United States, Europe, Japan and Canada. The team has a moderately overweight rating on emerging-market debt. The team also has a moderately overweight rating on global credit.

3 段階の世界経済回復

コロナショック後の世界経済回復は、複雑な形となることが予想されます。グローバル・チーフエコノミストのフランシス・ドナルドが、経済回復の各段階を詳説します。

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中央銀行の緊急対策によってリスク評価が困難になった債券市場

都市封鎖(ロックダウン)が広く実施されたことなどを背景に、市場心理や景気は急速に悪化し、世界各国の中央銀行は前例のない規模の対応を迫られました。中央銀行の市場介入により債券投資のリスク評価が困難となるなか、投資家がどう対処すべきかを取り挙げます。

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森林投資とカーボン・オフセット市場の有望性

森林投資は、長い間、魅力的なリスク・リターン特性を有しつつ、ポートフォリオに分散化をもたらすというメリットが評価されてきました。今回は、新たな収益源泉としての「カーボン・オフセット」について解説します。

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